スノボの車中泊で一番困るのが、「荷物が邪魔で足を伸ばして寝られない!」という問題ですよね。限られた車内スペースを快適にする鍵は、「スノボ」ギアの正しい「収納」と「レイアウト」にあります。この記事では、1,000円台で買える「インテリアバー」を使って荷物を天井に逃がす空中収納テクニックや、車内を水浸しにしないための防水・隔離アイデアを伝授します。さらに、翌朝に「冷たくて臭いブーツ」を履かずに済む乾燥の裏技や、N-BOXからハイエースまで車種別の配置図解もご紹介。5分で寝床が作れる収納上手になって、ストレスフリーな朝を迎えましょう!まずは天井のデッドスペース活用からスタートです。
鉄則は「床に置くな、空中に逃がせ」!天井収納の神器『インテリアバー』
やまと「床に置くな」って言われてもなあ。スノボの板を積んだらそれだけで床がいっぱいだし、正直、寝る場所なんて確保できる気がしないよ。



だから「空中」を使うの。インテリアバーを渡して天井付近に板を逃がせば、車内に「屋根裏」ができるでしょ?そうすれば床は全部ベッドにできるから。
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なるほど、屋根裏か。でも、脱いだダウンとか寝袋はどうするの?結局、横に置いたら狭くなりそうなんだけど……。



かさばる物は天井ネット、濡れた物はフックで吊るすのが鉄則。垂れ下がってこないコツや、道具の選び方も含めて詳しく教えるね。
1,000円台で買える革命!「クレトム」インテリアバーの基本活用
スノーボードという巨大なギアを積んだまま、いかにして就寝スペース(床)を確保するか。その答えは、デッドスペースになりがちな「天井」の活用にあります。ここで最強の武器となるのが、カー用品店やホームセンターで1,000円〜2,000円程度で手に入る「クレトム」などのインテリアバーです。使い方は非常にシンプルで、後部座席のアシストグリップに引っ掛けるだけ。これを前後に2本設置することで、車内に擬似的な「屋根裏収納」が誕生します。このバーの上にスノーボードを載せれば、床面は広々と空き、快適な寝床を確保できます。板を載せる際は、ビンディング同士が干渉して天井に当たらないよう、板を裏返しにしたり、スタンス位置を調整して前後のバーにうまく噛み合わせたりするのがコツです。
天井ネット(ルーフネット)で「寝袋・着替え」の定位置を作る
ボード以外の「かさばるけれど軽いもの」の収納には、天井ネット(ルーフネット)が最適です。脱いだばかりのダウンジャケットや、収納袋に入った寝袋、着替えなどは、床に転がしておくと寝る場所を圧迫する最大の要因になります。これらを天井ネットに放り込むだけで、居住スペースは劇的に広くなります。純正オプションのネットは高品質ですが高価なため、Amazonの格安品や100円ショップの自転車用ネットを工夫して取り付けるDIY派も多くいます。ただし、汎用品は重みで中央が垂れ下がり、寝ている顔に当たるというストレスが発生しがちです。これを防ぐには、ネットをピンと張った状態で固定するか、紐をクロス(X状)に通して補強するなど、垂れ下がり防止の「張り」を持たせることが重要です。
S字フックとハンガーで作る「動く乾燥室」
雪山での車中泊において、濡れたウェアやグローブをどう乾かすかは死活問題です。インテリアバーやネットを設置したら、そこにハンガーやS字フックを吊るして「乾燥スペース」を作りましょう。ここで必ず用意したいのが、先端にストッパー(留め具)が付いたタイプのS字フックです。通常のフックでは、走行中の振動やドアの開閉の衝撃で簡単に落ちてしまい、せっかく乾きかけたギアが床で汚れてしまう悲劇が起きます。ストッパー付きであればその心配はありません。ウェアやゴーグルを吊るす際は、車の暖房の風が循環しやすい位置や、窓を開けて換気する際の風の通り道を意識して配置すると、翌朝までに効率よく乾かすことができます。
車内水浸し問題を解決!「濡れモノ」の隔離と防水ゾーニング
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雪がついた板とかブーツを車に入れるの、抵抗あるんだよなあ。マットが濡れて、カビたり臭くなったりしそうで怖いよ。



そのまま置くのは絶対NG。一度染み込むと乾かないからね。だから専用のトレイやシートを使って、「ここまでは濡れてもいい場所」をはっきり区切るのが基本だよ。
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なるほど、場所を分けるのか。でも、脱いだ後のウェアとかグローブはどうするの? 置き場がないと結局シートが濡れちゃいそうだけど……。



そこで役立つのが「ソフトバケツ」と、乗せる前の「ひと手間」かな。車内を快適に保つための、濡れモノ対策を具体的に見ていこうか。
ラゲッジトレイ&防水シートで「ここから先は濡れてOK」エリアを作る
雪がついたままのブーツやギアを、そのまま車の布製フロアマットに乗せるのは厳禁です。溶けた雪などの水分がマットの繊維奥深くまで染み込むと、低温の車内では容易に乾かず、カビの発生や生乾きの嫌な臭い、さらには車内全体の湿度を上げて深刻な結露を引き起こす最大の原因となります。この問題を解決するには、物理的に水を遮断する「防水ゾーニング」が必須です。最も推奨するのは、車種専用に設計されたゴムや樹脂製の「3Dラゲッジトレイ」です。縁が高く立体的に作られているため、溶けた水がマットの外へ流れ出すのを完全に防いでくれます。予算を抑えたい場合は、ホームセンターで手に入る厚手の防水シートやブルーシートでも代用可能です。「ここから後ろは濡れてもOK」という明確なラインを引き、寝床となる居住スペースを湿気から死守することが快適な車中泊の第一歩です。
最強の雑具「フレキシブルバケツ(ソフトバケツ)」活用術
スノーボードを楽しんだ後の濡れたウェア、グローブ、インナーなどを一時的にどこに置くか。この悩みを一発で解決してくれるのが、ポリエチレン等の柔らかい素材で作られた「フレキシブルバケツ(ソフトバケツ)」です。プラスチックのような硬さがないため、荷物で溢れる狭い車内でも柔軟に変形させて隙間に押し込むことができ、使わない時は潰して収納できる点が車中泊に最適です。濡れたアイテムをとりあえずこのバケツにガサッと放り込んでおけば、車内のシートや寝具を濡らす心配がありません。泥汚れがついてもバケツごと水洗いできるのも魅力です。選ぶ際は、ブーツとウェア一式が余裕を持って入る「Lサイズ(30L以上)」を選びましょう。小さいと中身が溢れて結局車内が濡れてしまうため、「大は小を兼ねる」サイズ選びが重要です。
板の雪を車内に持ち込まない!車載前の「スクレーパー」習慣
どれだけ防水対策をしても、大量の雪を車内に持ち込んでしまえば、暖房で溶けた瞬間に湿度が急上昇し、窓ガラスは結露でびしょ濡れになります。これを防ぐ最も効果的でコストのかからない方法は、乗車前に「雪を落とし切る」という習慣を徹底することです。100円ショップで売っている掃除用のブラシやスクレーパーを、すぐに取り出せる運転席のドアポケットなどに常備しておきましょう。板を車内にしまう直前に、エッジやビンディングの隙間に詰まった雪を9割方落とすだけで、車内に持ち込まれる水分量は劇的に減ります。この乗車前のたった数十秒のひと手間が、翌朝のガラス凍結や不快なジメジメ空気を回避する最大の防御策となります。
翌朝の「冷たい・臭い」を回避!ブーツ乾燥と保管の裏技
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翌朝、冷たくて湿ったブーツを履くのだけは勘弁したいな…。臭いもこもりそうだし、なんとかならない?



それなら、置く場所を変えるだけでだいぶ違うよ。車種によっては「助手席の足元」が狙い目だし、新聞紙を使う手もあるから。
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え、足元? 新聞紙ってのもアナログすぎない? 本当にそれでちゃんと乾くの?



エンジンの余熱を使うんだよ。新聞紙もコツさえ掴めばバカにできないし、もし電源があるなら「最強の機械」も使えるから詳しく教えるね。
ブーツは「助手席の足元」が特等席?エンジンの熱を利用する
翌朝、冷たく湿ったブーツに足を入れる不快感は、スノーボーダーなら誰もが避けたい瞬間です。効率よく乾かすための保管場所として、意外と知られていない特等席が「助手席の足元」です。特にハイエースやキャラバンといった商用バン(キャブオーバー車)は、座席のすぐ下にエンジンが搭載されている構造上、走行中やエンジン停止直後は足元のフロア自体がじんわりと温かくなります。氷点下になるラゲッジスペース(荷室)に放置するのと比べ、エンジンの余熱が伝わる助手席足元に置いておくだけで、インナーの乾き具合には大きな差が出ます。可能であればインナーブーツをアウターから抜き出し、エンジンの熱が伝わりやすいように配置するのが、特別な道具を使わずにできる賢い乾燥テクニックです。
一晩で乾かす!「新聞紙」と「乾燥剤(シリカゲル)」の詰め込み方
電源が使えない環境でも、身近なアイテムを使えば一晩でブーツの湿気を大幅に取り除くことができます。最も手軽で効果的なのが「新聞紙」です。新聞紙は表面が荒く繊維の隙間が多いため、水分をぐんぐん吸収してくれます。くしゃくしゃに丸めてつま先までしっかりと詰め込みましょう。ただし重要なのは「入れっぱなしにしない」ことです。水分を吸った新聞紙を朝まで放置すると、湿気がまたブーツに戻ってしまうため、寝る前に一度新しいものに交換するのが最大のコツです。さらに、100円ショップなどで手に入る「靴用の脱臭乾燥剤(シリカゲルや炭入り)」を大量に用意し、新聞紙と合わせて投入しておけば、乾燥だけでなく気になる汗の臭い対策も同時にできるため、非常にコスパの良い方法といえます。
ポータブル電源があるなら「布団乾燥機」のノズルを入れるのが最強
もし十分な容量のポータブル電源を持っているなら、アナログな方法に頼らず「文明の利器」を使うのが最強かつ最短の解決策です。ここで靴専用のドライヤーを用意するのも良いですが、車中泊においては家庭用のコンパクトな「布団乾燥機」の方が圧倒的に役立ちます。布団乾燥機のノズルをブーツに差し込めば、強力な温風で短時間のうちに強制乾燥させることができます。さらに素晴らしいのは、その「1台2役」の汎用性です。ブーツを乾かし終えたら、今度はノズルを自分の寝袋に差し込んでスイッチを入れるだけで、冷え切った寝床をふっかふかの温かい状態に仕上げることができます。荷物を減らしたい車中泊において、乾燥と暖房を兼ねる布団乾燥機はまさに神器と言えるでしょう。
【車種別レイアウト図解】軽バン vs ミニバン、こう積めば寝れる
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スノボの板って長いじゃん? 軽自動車だと絶対狭くて無理な気がするし、逆にミニバンだとどう積めばいいか迷いそうだな。本当に足伸ばして寝れるの?



車種ごとに「必勝レイアウト」があるから大丈夫。軽なら助手席を潰して縦に寝るし、箱型のバンならベッドの下に収納を作るのが基本だね。
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へえ、軽でも工夫次第なんだ。じゃあ、もっと大きいハイエースとか、家のミニバンを使う場合はどうすれば一番広く使えるのかな?



広い車は「3列目の空間」や「壁面」をどう使うかが腕の見せ所だよ。N-BOXからハイエースまで、車種別の最適な積み方を見ていこうか。
N-BOX / タント(軽スーパーハイト系)の「助手席フラット」活用
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室内空間が広いとはいえ、全長に限りがあるN-BOXやタントなどの軽乗用車では、スノーボードのような長尺物を積むと寝るスペースの確保が難題となります。ここで採用すべきは、車内の左右で役割を完全に分ける「1人寝スタイル」です。まず、助手席側のシートを背もたれごと完全に倒してフラットな状態を作り、そこをスノーボードや濡れたウェア専用の「荷物置き場」とします。そして、運転席側の後部座席のみを倒してマットを敷き、自分専用の「就寝スペース」を確保します。このように助手席の縦ラインを全て荷物に捧げることで、限られた空間でも道具と人間が干渉せず、足を伸ばして寝ることが可能になります。隙間を埋めるクッションなどを活用すれば、より安定した積載が可能です。
エブリイ / ハイゼット(軽バン系)の「ベッドキット下」収納
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「軽バンの王様」と呼ばれるエブリイやハイゼットカーゴなどの商用車は、荷室の床がフラットで真四角な形状をしているため、空間活用の自由度が段違いです。この強みを最大限に活かすなら、ベッドキットやイレクターパイプで棚を自作し、空間を上下に分ける「二段ベッド構造」が最強のレイアウトです。床面から30〜40cmほどの高さを確保して寝床(ベッド)を作り、その「下」の空間にスノーボード、ブーツ、コンテナボックスなどを滑り込ませます。こうすることで、「下が倉庫、上が居住スペース」という明確なゾーニングができ、濡れたギアと一緒に寝る不快感から解放されます。ハイルーフ車であれば、床を上げても十分な天井高があり、圧迫感を感じずに過ごせます。
ハイエース / ノア・ヴォクシー(ミニバン系)の「3列目跳ね上げ」空間
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ファミリーユースのミニバンやハイエースなどは、3列目シートの扱いが収納のカギを握ります。特にノア・ヴォクシーなどのミニバンでは、3列目シートを左右に跳ね上げて収納した際にできる、シートと車体の間のわずかな空間や、跳ね上げたシートの下のデッドスペースが見逃せません。この空間にスノーボードを立てかけて固定する「縦積みスタンド」を木材やパイプでDIYすれば、荷室の中央を広々と空けることができます。また、ハイエースなどの大型バンであれば、広大な床面積を活かしてベッドキットを組むのが王道ですが、板をあえて壁面に沿って立てて収納することで、ベッド下の出し入れをスムーズにし、大量のギアを機能的に管理するプロのようなレイアウトも可能です。
まとめ:収納上手は「片付け」の時間短縮になる
狭い車内でのスノーボード泊において、収納テクニックを磨くことは、単に見た目をきれいにするだけではありません。それは貴重な睡眠時間を確保するための「時短術」そのものです。板、ブーツ、ウェアの定位置(アドレス)さえ決まっていれば、現地に到着してからわずか5分で寝床を完成させ、翌朝もパウダーを狙うためにスムーズに出発することが可能になります。あれもこれもと最初から完璧なDIYを目指す必要はありません。まずは、デッドスペースを活かす「インテリアバー」と、濡れモノを放り込める「大きなバケツ」の2つから導入してみてください。この小さな投資だけで、あなたの車内はカオスな物置小屋から、機能的で快適なロッジへと生まれ変わるはずです。
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