やまと車中泊仕様に改造したいんだけど、DIYと業者依頼ってどっちがいいの?費用も全然違うって聞いたけど…



確かに費用は大きく変わりますよ。DIYなら5万円から、業者依頼だと30万円以上かかることも。でも「安いから」だけで選ぶと失敗するんです。
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失敗って、具体的にどんな?



DIYで断熱材を間違えて結露だらけになったり、電装系の配線ミスで火災リスクが生まれたり。逆に業者に頼んだのに、使い勝手が悪くて後悔するケースも多いんです。
車中泊仕様への改造、基本的な3つのパターン
車中泊仕様への改造は、大きく分けて3つのアプローチがあります。それぞれの特徴を理解することが、失敗しない選び方の第一歩です。
完全DIY(フルカスタム)
すべての工程を自分で行う方法です。材料の選定から設計、施工まですべて自己責任で進めます。最も費用を抑えられる反面、知識と技術、そして時間が必要になります。
ハイブリッド型(一部DIY + 一部業者依頼)
簡単な内装は自分で、電装系や断熱など専門性の高い部分は業者に依頼する方法です。コストと品質のバランスを取りやすく、近年人気が高まっています。
完全業者依頼(フルオーダー)
専門業者にすべてを任せる方法です。費用は高額になりますが、プロの技術と保証が得られ、仕上がりの品質も高くなります。
費用比較:DIY vs 業者依頼の実際の金額
ここでは、一般的な軽バンやミニバンを車中泊仕様に改造する際の費用を、項目別に詳しく比較します。
床張り・フローリング施工
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 2万〜5万円 | コンパネ、クッションフロア、接着剤、工具レンタル代など |
| 業者依頼 | 8万〜15万円 | 材料費、施工費、デザイン料込み |
DIYの場合、材料選びを間違えると湿気で床が傷んだり、きしみ音が発生することがあります。業者依頼では、車種に合わせた最適な材料選定と、長期耐久性を考慮した施工が期待できます。
断熱・遮音施工
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 3万〜7万円 | 断熱材(スタイロフォーム等)、遮音シート、両面テープ、アルミテープなど |
| 業者依頼 | 12万〜25万円 | 高性能断熱材、施工費、結露対策込み |
断熱施工は車中泊の快適性を左右する最重要ポイントです。DIYでは結露対策が不十分になりやすく、冬場の結露や夏場の暑さ対策で失敗するケースが多く見られます。
電装系(サブバッテリー・ソーラーパネル)
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 5万〜12万円 | ポータブル電源、配線材料、インバーター、USBポートなど |
| 業者依頼 | 15万〜35万円 | サブバッテリーシステム一式、ソーラーパネル、走行充電、施工・配線費 |
安全面での注意:電装系のDIYは配線ミスによる火災リスクがあります。特に走行充電システムの構築は、電気の専門知識がない場合は業者依頼を強く推奨します。
収納・家具製作
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 2万〜6万円 | 木材、金具、塗料、工具など |
| 業者依頼 | 10万〜20万円 | オーダーメイド家具、取り付け費込み |
ベッドキット・マット
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 1万〜4万円 | イレクターパイプ、合板、マットレス(市販品) |
| 業者依頼 | 8万〜18万円 | 車種専用ベッドキット、高品質マット込み |
窓断熱・目隠し(シェード・カーテン)
| 方式 | 費用目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| DIY | 0.5万〜2万円 | 銀マット、カーテン生地、突っ張り棒など |
| 業者依頼 | 5万〜12万円 | 車種専用シェード一式、遮光・断熱性能重視 |
総額比較:車中泊仕様への改造、実際にいくらかかる?
ミニマル仕様(週末車中泊レベル)
- DIY:5万〜10万円(簡易ベッド、銀マット断熱、ポータブル電源)
- 業者依頼:30万〜50万円(基本的な快適装備一式)
スタンダード仕様(快適な長期旅行対応)
- DIY:15万〜30万円(床張り、断熱、電装、収納、ベッド)
- 業者依頼:60万〜100万円(本格的な断熱、電装システム、オーダー家具)
- ハイブリッド:35万〜55万円(電装と断熱は業者、内装は自作)
フル装備仕様(移動式住居レベル)
- DIY:40万〜60万円(すべてを自作、高品質素材使用)
- 業者依頼:120万〜200万円以上(プロ仕様、FFヒーター、冷蔵庫なども)
DIYのメリット・デメリット
メリット
- 費用を大幅に抑えられる:業者依頼の30〜50%程度のコストで実現可能
- 自分好みにカスタマイズできる:細部まで自分の使い勝手に合わせられる
- 愛着が湧く:自分で作った空間への満足度は格別
- 知識と技術が身につく:メンテナンスや追加改造も自分でできる
デメリット
- 時間がかかる:完成まで数週間〜数ヶ月かかることも
- 失敗のリスク:やり直しで余計な費用がかかる可能性
- 専門知識が必要:特に電装系は危険が伴う
- 保証がない:トラブルが起きても自己責任
- 仕上がりにムラが出る:素人感が出てしまうこともある
業者依頼のメリット・デメリット
メリット
- プロの仕上がり:見た目も機能性も高いレベルで実現
- 時間の節約:数週間で完成、すぐに使い始められる
- 安全性が高い:特に電装系の配線は安心
- 保証付き:施工後の不具合にも対応してもらえる
- 専門的なアドバイス:経験豊富な業者からの提案が受けられる
デメリット
- 費用が高額:DIYの2〜3倍の予算が必要
- 細かい要望が通りにくい:既存プランからの選択になることも
- 業者選びが難しい:技術力や対応に差がある
- 納期待ちが発生:人気業者は数ヶ月待ちも
- 追加費用が発生しやすい:オプションで予算オーバーすることも
失敗しない選び方:あなたに合った改造方法は?
DIYがおすすめな人
- 時間に余裕があり、DIYが好きな人
- 予算を最小限に抑えたい人
- 自分好みに細部までこだわりたい人
- 失敗しても楽しめる、トライ&エラーを楽しめる人
- 基本的な工作の経験がある人
業者依頼がおすすめな人
- 時間がない、早く完成させたい人
- プロの仕上がりを求める人
- 電装系など専門知識が必要な改造をしたい人
- 失敗のリスクを避けたい人
- 保証やアフターサポートを重視する人
ハイブリッド型がおすすめな人
- コストと品質のバランスを取りたい人
- 安全性の高い部分はプロに任せたい人
- 一部はDIYで楽しみたいが、すべては大変という人
- 段階的に改造を進めたい人
推奨:初めての車中泊仕様改造なら、電装系と断熱は業者に依頼し、内装や収納はDIYで進めるハイブリッド型が最もバランスが良く、失敗のリスクも抑えられます。
業者選びのポイント(業者依頼を選ぶ場合)
実績と口コミを確認する
施工事例をホームページやSNSで確認し、実際の利用者の声をチェックしましょう。特に自分と同じ車種の改造実績があるかは重要です。
見積もりは複数社から取る
最低でも3社から見積もりを取り、内容を比較しましょう。極端に安い業者は、後から追加費用が発生するケースもあるので注意が必要です。
保証内容を確認する
施工後の保証期間、対応範囲を明確に確認しましょう。特に電装系は保証が重要です。
相談しやすさ・コミュニケーション
細かい要望を聞いてくれるか、専門用語を分かりやすく説明してくれるかも重要なポイントです。
DIYで進める場合の成功のコツ
段階的に進める
一度にすべてを改造しようとせず、まずは簡単な部分から始めて、徐々にレベルアップしていきましょう。最初は銀マット断熱とポータブル電源で使い始め、慣れてから本格改造に進むのも賢い選択です。
先人の知恵を活用する
YouTubeやブログで同じ車種の改造例を研究し、失敗例も含めて学びましょう。SNSのコミュニティに参加して質問するのも効果的です。
安全最優先、特に電装系は慎重に
電気系統は火災リスクがあります。自信がない場合は無理せず、その部分だけでも業者に依頼することを検討しましょう。
工具と材料は妥協しない
初期投資をケチると、作業効率が悪くなったり、仕上がりが悪くなります。必要な工具は揃え、材料も適切なものを選びましょう。
まとめ:自分に合った改造方法で理想の車中泊ライフを
DIYと業者依頼、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが正解ということはありません。大切なのは、あなたの予算、時間、技術レベル、そして何を重視するかによって最適な選択をすることです。
費用を最優先するならDIY、品質と安全性を重視するなら業者依頼、バランスを取るならハイブリッド型がおすすめです。
どの方法を選ぶにしても、事前のリサーチと計画をしっかり立てることが成功の鍵です。焦らず、自分のペースで理想の車中泊仕様を実現していきましょう。
最後に:車中泊仕様への改造は、完成することがゴールではなく、使いながら少しずつ改良していくプロセスも楽しみの一つです。最初から完璧を目指さず、実際に使ってみて不便な点を改善していく姿勢が、長く愛用できる車中泊車両を作る秘訣です。



