DIY vs 業者依頼、車中泊仕様への改造費用を徹底比較|失敗しない選び方

DIY vs 業者依頼、車中泊仕様への改造費用を徹底比較|失敗しない選び方
やまと

車中泊仕様に改造したいんだけど、DIYと業者依頼ってどっちがいいの?費用も全然違うって聞いたけど…

あおい

確かに費用は大きく変わりますよ。DIYなら5万円から、業者依頼だと30万円以上かかることも。でも「安いから」だけで選ぶと失敗するんです。

やまと

失敗って、具体的にどんな?

あおい

DIYで断熱材を間違えて結露だらけになったり、電装系の配線ミスで火災リスクが生まれたり。逆に業者に頼んだのに、使い勝手が悪くて後悔するケースも多いんです。

筆者の写真: yadocar 編集部

yadocar 編集部

プロのライター / キャンプ歴10年

車中泊初心者から上級者まで役立つノウハウやスポット情報をお届けしています。法規やマナーなどは信頼できる情報源を確認し、安心して実践できるよう配慮しています。

目次

車中泊仕様への改造、基本的な3つのパターン

車中泊仕様への改造は、大きく分けて3つのアプローチがあります。それぞれの特徴を理解することが、失敗しない選び方の第一歩です。

完全DIY(フルカスタム)

すべての工程を自分で行う方法です。材料の選定から設計、施工まですべて自己責任で進めます。最も費用を抑えられる反面、知識と技術、そして時間が必要になります。

ハイブリッド型(一部DIY + 一部業者依頼)

簡単な内装は自分で、電装系や断熱など専門性の高い部分は業者に依頼する方法です。コストと品質のバランスを取りやすく、近年人気が高まっています。

完全業者依頼(フルオーダー)

専門業者にすべてを任せる方法です。費用は高額になりますが、プロの技術と保証が得られ、仕上がりの品質も高くなります。

費用比較:DIY vs 業者依頼の実際の金額

ここでは、一般的な軽バンやミニバンを車中泊仕様に改造する際の費用を、項目別に詳しく比較します。

床張り・フローリング施工

方式費用目安内訳
DIY2万〜5万円コンパネ、クッションフロア、接着剤、工具レンタル代など
業者依頼8万〜15万円材料費、施工費、デザイン料込み

DIYの場合、材料選びを間違えると湿気で床が傷んだり、きしみ音が発生することがあります。業者依頼では、車種に合わせた最適な材料選定と、長期耐久性を考慮した施工が期待できます。

断熱・遮音施工

方式費用目安内訳
DIY3万〜7万円断熱材(スタイロフォーム等)、遮音シート、両面テープ、アルミテープなど
業者依頼12万〜25万円高性能断熱材、施工費、結露対策込み

断熱施工は車中泊の快適性を左右する最重要ポイントです。DIYでは結露対策が不十分になりやすく、冬場の結露や夏場の暑さ対策で失敗するケースが多く見られます。

電装系(サブバッテリー・ソーラーパネル)

方式費用目安内訳
DIY5万〜12万円ポータブル電源、配線材料、インバーター、USBポートなど
業者依頼15万〜35万円サブバッテリーシステム一式、ソーラーパネル、走行充電、施工・配線費

安全面での注意:電装系のDIYは配線ミスによる火災リスクがあります。特に走行充電システムの構築は、電気の専門知識がない場合は業者依頼を強く推奨します。

収納・家具製作

方式費用目安内訳
DIY2万〜6万円木材、金具、塗料、工具など
業者依頼10万〜20万円オーダーメイド家具、取り付け費込み

ベッドキット・マット

方式費用目安内訳
DIY1万〜4万円イレクターパイプ、合板、マットレス(市販品)
業者依頼8万〜18万円車種専用ベッドキット、高品質マット込み

窓断熱・目隠し(シェード・カーテン)

方式費用目安内訳
DIY0.5万〜2万円銀マット、カーテン生地、突っ張り棒など
業者依頼5万〜12万円車種専用シェード一式、遮光・断熱性能重視

総額比較:車中泊仕様への改造、実際にいくらかかる?

ミニマル仕様(週末車中泊レベル)

  • DIY:5万〜10万円(簡易ベッド、銀マット断熱、ポータブル電源)
  • 業者依頼:30万〜50万円(基本的な快適装備一式)

スタンダード仕様(快適な長期旅行対応)

  • DIY:15万〜30万円(床張り、断熱、電装、収納、ベッド)
  • 業者依頼:60万〜100万円(本格的な断熱、電装システム、オーダー家具)
  • ハイブリッド:35万〜55万円(電装と断熱は業者、内装は自作)

フル装備仕様(移動式住居レベル)

  • DIY:40万〜60万円(すべてを自作、高品質素材使用)
  • 業者依頼:120万〜200万円以上(プロ仕様、FFヒーター、冷蔵庫なども)

DIYのメリット・デメリット

メリット

  • 費用を大幅に抑えられる:業者依頼の30〜50%程度のコストで実現可能
  • 自分好みにカスタマイズできる:細部まで自分の使い勝手に合わせられる
  • 愛着が湧く:自分で作った空間への満足度は格別
  • 知識と技術が身につく:メンテナンスや追加改造も自分でできる

デメリット

  • 時間がかかる:完成まで数週間〜数ヶ月かかることも
  • 失敗のリスク:やり直しで余計な費用がかかる可能性
  • 専門知識が必要:特に電装系は危険が伴う
  • 保証がない:トラブルが起きても自己責任
  • 仕上がりにムラが出る:素人感が出てしまうこともある

業者依頼のメリット・デメリット

メリット

  • プロの仕上がり:見た目も機能性も高いレベルで実現
  • 時間の節約:数週間で完成、すぐに使い始められる
  • 安全性が高い:特に電装系の配線は安心
  • 保証付き:施工後の不具合にも対応してもらえる
  • 専門的なアドバイス:経験豊富な業者からの提案が受けられる

デメリット

  • 費用が高額:DIYの2〜3倍の予算が必要
  • 細かい要望が通りにくい:既存プランからの選択になることも
  • 業者選びが難しい:技術力や対応に差がある
  • 納期待ちが発生:人気業者は数ヶ月待ちも
  • 追加費用が発生しやすい:オプションで予算オーバーすることも

失敗しない選び方:あなたに合った改造方法は?

DIYがおすすめな人

  • 時間に余裕があり、DIYが好きな人
  • 予算を最小限に抑えたい人
  • 自分好みに細部までこだわりたい人
  • 失敗しても楽しめる、トライ&エラーを楽しめる人
  • 基本的な工作の経験がある人

業者依頼がおすすめな人

  • 時間がない、早く完成させたい人
  • プロの仕上がりを求める人
  • 電装系など専門知識が必要な改造をしたい人
  • 失敗のリスクを避けたい人
  • 保証やアフターサポートを重視する人

ハイブリッド型がおすすめな人

  • コストと品質のバランスを取りたい人
  • 安全性の高い部分はプロに任せたい人
  • 一部はDIYで楽しみたいが、すべては大変という人
  • 段階的に改造を進めたい人

推奨:初めての車中泊仕様改造なら、電装系と断熱は業者に依頼し、内装や収納はDIYで進めるハイブリッド型が最もバランスが良く、失敗のリスクも抑えられます。

業者選びのポイント(業者依頼を選ぶ場合)

実績と口コミを確認する

施工事例をホームページやSNSで確認し、実際の利用者の声をチェックしましょう。特に自分と同じ車種の改造実績があるかは重要です。

見積もりは複数社から取る

最低でも3社から見積もりを取り、内容を比較しましょう。極端に安い業者は、後から追加費用が発生するケースもあるので注意が必要です。

保証内容を確認する

施工後の保証期間、対応範囲を明確に確認しましょう。特に電装系は保証が重要です。

相談しやすさ・コミュニケーション

細かい要望を聞いてくれるか、専門用語を分かりやすく説明してくれるかも重要なポイントです。

DIYで進める場合の成功のコツ

段階的に進める

一度にすべてを改造しようとせず、まずは簡単な部分から始めて、徐々にレベルアップしていきましょう。最初は銀マット断熱とポータブル電源で使い始め、慣れてから本格改造に進むのも賢い選択です。

先人の知恵を活用する

YouTubeやブログで同じ車種の改造例を研究し、失敗例も含めて学びましょう。SNSのコミュニティに参加して質問するのも効果的です。

安全最優先、特に電装系は慎重に

電気系統は火災リスクがあります。自信がない場合は無理せず、その部分だけでも業者に依頼することを検討しましょう。

工具と材料は妥協しない

初期投資をケチると、作業効率が悪くなったり、仕上がりが悪くなります。必要な工具は揃え、材料も適切なものを選びましょう。

まとめ:自分に合った改造方法で理想の車中泊ライフを

DIYと業者依頼、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが正解ということはありません。大切なのは、あなたの予算、時間、技術レベル、そして何を重視するかによって最適な選択をすることです。

費用を最優先するならDIY品質と安全性を重視するなら業者依頼バランスを取るならハイブリッド型がおすすめです。

どの方法を選ぶにしても、事前のリサーチと計画をしっかり立てることが成功の鍵です。焦らず、自分のペースで理想の車中泊仕様を実現していきましょう。

最後に:車中泊仕様への改造は、完成することがゴールではなく、使いながら少しずつ改良していくプロセスも楽しみの一つです。最初から完璧を目指さず、実際に使ってみて不便な点を改善していく姿勢が、長く愛用できる車中泊車両を作る秘訣です。

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