やまともう春だし、今度の週末に車中泊したいけど、半袖でもよいかな?



日中は暖かくても、夜は冷え込むから注意だよ!
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え、そうなの!じゃあどんな格好がいいの?
そんな疑問をお持ちの方へ。結論から言うと、春の車中泊は想像以上に寒いです。特に朝晩の冷え込みは侮れません。
日中は20℃近くまで気温が上がっても、夜間は5℃以下まで下がることも珍しくありません。車内は密閉空間とはいえ、断熱性が低いため外気温の影響を大きく受けます。「春だから大丈夫」と油断して寝袋や防寒具を持たずに車中泊すると、寒くて眠れない夜を過ごすことになるでしょう。
でも安心してください。この記事では、春の車中泊で快適に過ごすための冷え込み対策と、最適な服装について詳しく解説します。初めての車中泊でも、しっかり準備すれば春の旅を存分に楽しめます。
春の車中泊が寒い3つの理由
昼夜の寒暖差が激しい
春は1日の寒暖差が最も大きい季節です。日中は15〜20℃まで気温が上がり、ポカポカ陽気で過ごしやすいのですが、日が沈むと急激に冷え込みます。特に3月から4月は、夜間に5℃以下まで下がることも珍しくありません。
この寒暖差に体が対応しきれず、日中の暖かさで油断して薄着のまま就寝し、深夜に寒さで目が覚めるケースが多発します。春だからといって防寒対策を怠ると、快適な車中泊は望めません。
車内は外気温の影響を受けやすい
車は金属とガラスでできているため、断熱性が非常に低い構造です。家やテントと比べても、外気温の影響をダイレクトに受けます。
エンジンを切ると、わずか30分〜1時間で車内温度は外気温に近づきます。夜中の2時〜5時頃が最も気温が下がるタイミングで、この時間帯に車内温度も最低になります。窓ガラスからの冷気も加わり、体感温度はさらに低く感じられるでしょう。
地面からの冷えが予想以上
車中泊では床面で寝ることになりますが、地面からの冷気は想像以上に厳しいものです。車の床はただの鉄板で、その下はすぐに地面。断熱材がほとんどないため、地面の冷たさがダイレクトに伝わってきます。
特に背中や腰など、体重がかかる部分から体温が奪われていきます。マットなしで寝ると、寝袋があっても寒さで眠れないことがあるのはこのためです。
春の車中泊、気温は何度くらい?時期別の目安
3月:まだまだ冬並みの寒さ
3月の車中泊は、ほぼ冬と同じ防寒対策が必要です。日中は10〜15℃まで上がることもありますが、夜間は0〜5℃程度まで冷え込みます。地域によっては氷点下になることもあり、特に山間部や内陸部では要注意です。
この時期の車中泊では、冬用寝袋(適応温度−5℃以下)と厚手の防寒着が必須。暖房器具も検討したほうが良いでしょう。
4月:朝晩の冷え込みに注意
4月になると日中は15〜20℃まで上がり、春らしい暖かさを感じられるようになります。しかし夜間はまだ5〜10℃程度で、朝方は特に冷え込みます。
この時期の寒暖差が最も激しく、日中の服装と夜の防寒対策のギャップに戸惑う人が多いです。3シーズン用寝袋(適応温度0〜5℃)と、重ね着できる防寒着を用意しましょう。
5月:ゴールデンウィークも油断禁物
5月は比較的過ごしやすい気温になりますが、それでも朝晩は10〜15℃程度まで下がります。特にゴールデンウィークの車中泊は人気ですが、標高の高い場所や北日本では夜間5℃以下になることもあります。
「もう初夏だから」と油断して薄着で寝ると、明け方に寒さで目が覚めることに。軽めの寝袋と、重ね着できる長袖シャツやフリースを持参すると安心です。
車中泊が暖かくなるのはいつから?
本格的に暖かいのは6月以降
車中泊で「寒さ対策がほぼ不要」と言えるのは、早くても6月に入ってからです。6月になると夜間でも15℃以上をキープできる日が増え、薄手の毛布やブランケット程度で十分快適に過ごせるようになります。
ただし梅雨の時期は湿度が高く、蒸し暑さを感じる日もあれば、雨で気温が下がる日もあるため、調整しやすい装備が必要です。
地域差と標高差を考慮する
「いつから暖かい」という判断は、場所によって大きく異なります。九州や四国の平地なら5月下旬には暖かくなりますが、北海道や東北では6月でも朝晩冷え込む日があります。
また標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるため、山間部や高原での車中泊は平地より1〜2ヶ月遅れて暖かくなると考えましょう。目的地の標高と気温予報を事前に確認することが大切です。
天気予報の最低気温をチェック
車中泊の前日には必ず、目的地の最低気温を確認しましょう。特に注目すべきは「夜間から明け方の最低気温」です。日中の最高気温だけを見て判断すると、夜の寒さに驚くことになります。
最低気温が10℃以下なら本格的な防寒対策、10〜15℃なら軽めの防寒対策が必要です。15℃以上であれば、薄手の寝袋や毛布で対応できるでしょう。
春の車中泊で押さえたい朝の冷え込み対策
明け方が最も寒い理由
車中泊で最も体が冷えるのは、夜中の2時〜5時、そして明け方の時間帯です。この時間帯は1日の中で最も気温が下がり、車内温度も最低になります。
さらに明け方は体温も下がる時間帯。人間の体温は朝方に最も低くなるため、外気温の低下と重なって、二重に寒さを感じやすくなります。寝ている間に布団から出てしまったり、寝袋のジッパーが開いていたりすると、寒さで目が覚めることになります。
窓の結露と冷気対策
春の車中泊では、窓の結露が大きな問題になります。車内と外気温の差が大きいため、窓ガラスに結露が発生し、その冷気が車内に流れ込みます。窓際で寝ていると、この冷気をまともに受けることに。
対策としては、窓用の断熱シートやプチプチ(エアキャップ)を窓に貼り付けると効果的です。市販の車用サンシェードを窓の内側に設置するだけでも、冷気を遮断できます。完全に密閉する必要はありませんが、冷気の侵入を防ぐだけで体感温度が大きく変わります。


床からの冷え対策が重要
朝の冷え込みで見落としがちなのが、床からの冷気です。地面の温度は夜間にどんどん下がり、その冷たさが車の床を通して背中に伝わってきます。寝袋だけでは床からの冷えは防げません。
厚手のマットやエアマットを敷くことで、地面からの冷気を遮断しましょう。最低でも厚さ5cm以上のマット、できれば10cm程度のマットがあると快適です。銀マットやヨガマット程度では薄すぎて、冷気を防ぎきれません。


春の車中泊に最適な服装
基本は重ね着で温度調整
春の車中泊で最も重要なのは、重ね着による温度調整です。日中は暖かくても、夜間は急激に冷え込むため、脱ぎ着しやすい服装が理想的です。
基本のレイヤリングは以下の通り:
ベースレイヤー(肌着) 吸湿速乾性のある長袖インナーを選びましょう。コットン素材は汗を吸って冷えるため避け、化繊やメリノウールがおすすめです。
ミドルレイヤー(中間着) フリースやスウェット、薄手のダウンなど保温性のある服を重ねます。車内で動きやすいよう、ゆったりしたサイズを選びましょう。
アウターレイヤー(外着) ウインドブレーカーやジャケットなど、風を防げる上着を1枚持っておくと、車外に出る時や特に冷える夜に便利です。
下半身の防寒も忘れずに
上半身だけでなく、下半身の防寒も重要です。寝る時は長ズボンの上にジャージやスウェット、寒ければタイツやレギンスを重ね履きしましょう。
意外と見落としがちなのが足元です。靴下は必須で、特に厚手のウール混靴下を2枚重ねすると効果的です。足が冷えると全身が寒く感じるため、必要に応じてレッグウォーマーや湯たんぽを足元に置くのもおすすめです。
寝る時専用の防寒着を用意
日中着ていた服をそのまま着て寝るより、寝る時専用の清潔で乾いた服に着替えることをおすすめします。日中の汗や湿気を含んだ服は体温を奪う原因になるためです。
寝る時専用の服として、以下を用意すると快適です:
- 吸湿速乾性の長袖インナー
- フリース素材のパジャマやスウェット
- 厚手の靴下
- ネックウォーマーやニット帽(頭からの放熱を防ぐ)
首元、手首、足首の「3つの首」を温めることで、体感温度が大きく変わります。
必須の防寒グッズと寝具
春でも寝袋は必須アイテム
春の車中泊でも、寝袋は必ず用意しましょう。「毛布だけで大丈夫」と考える人もいますが、車内の気温変化に対応できず、明け方に寒さで目が覚めることになります。
3月〜4月前半は、快適温度5℃程度の3シーズン用寝袋か、より暖かい冬用寝袋がおすすめです。4月後半〜5月なら、快適温度10℃程度の3シーズン用寝袋で十分でしょう。
寝袋の形状は、マミー型(頭まで覆える)の方が保温性が高く、春の車中泊には適しています。封筒型は足元が開きやすく冷気が入りやすいため、選ぶ場合は足元まできっちり閉められるものを選びましょう。


断熱マットは厚めを選ぶ
地面からの冷気を防ぐため、断熱マットは車中泊の必須アイテムです。厚さ5cm以上、できれば10cm程度のマットを選びましょう。
おすすめのマットタイプ:
エアマット 空気で膨らませるタイプで、断熱性が高く快適です。厚さ8〜10cmのものが理想的。コンパクトに収納できるのもメリットです。
ウレタンマット 比較的安価で耐久性があり、空気を入れる手間がありません。ただし収納時はかさばります。
銀マット 軽くて安価ですが、薄いため断熱効果は限定的です。他のマットと併用するか、重ね敷きすると効果が高まります。
あると便利な暖房器具
春の車中泊では本格的な暖房は不要ですが、特に寒い日のために以下のアイテムがあると安心です:
湯たんぽ 電気不要で安全性が高く、足元や布団の中を温めるのに最適です。お湯を沸かせる環境があれば、繰り返し使えて経済的です。
電気毛布 ポータブル電源があれば使用可能。低電力で長時間使え、タイマー機能付きなら就寝時も安心です。
カイロ 使い捨てカイロを寝袋の中(直接肌に触れない位置)に入れると、保温効果が高まります。貼るタイプなら背中や腰に貼っておくと良いでしょう。
快適な春の車中泊のための追加ポイント
換気は適度に行う
寒いからといって完全に密閉すると、車内の二酸化炭素濃度が上がり、朝起きた時に頭痛や体調不良を感じることがあります。窓を1〜2cm程度開けるか、換気口を少し開けて、新鮮な空気が入るようにしましょう。
ただし窓を開けすぎると冷気が入り込むため、バランスが大切です。換気と防寒の両立を意識しましょう。
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夕食で体を温める
就寝前に温かい食事を摂ると、体が内側から温まり、寝付きやすくなります。春の車中泊では、カップラーメンやスープ、温かい飲み物を用意しておくと良いでしょう。
体を温める食材(生姜、にんにく、根菜類など)を使った料理もおすすめです。ただし就寝直前の大量の食事は消化に悪いため、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう。
車中泊場所の選び方
春の車中泊では、場所選びも重要です。以下のポイントを参考に:
標高の低い場所を選ぶ 標高が高いほど気温が低くなるため、特に3〜4月は平地や標高の低い場所での車中泊がおすすめです。
風の当たらない場所 風が強いと体感温度が下がります。建物の陰や林の中など、風を避けられる場所を選びましょう。
朝日が当たる場所 東向きに車を停めると、朝日が車内を温めてくれます。明け方の冷え込み対策として効果的です。
まとめ:春の車中泊は準備次第で快適に


春の車中泊は想像以上に寒く、特に朝晩の冷え込みは油断できません。しかし適切な準備をすれば、初心者でも快適な車中泊を楽しめます。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- 春でも夜間は5〜10℃まで冷え込むことを想定する
- 寝袋と厚手のマットは必須
- 重ね着で温度調整できる服装を準備
- 窓の断熱と床からの冷気対策を忘れずに
- 目的地の最低気温を事前にチェック
「春だから暖かい」という油断が最大の敵です。しっかり防寒対策をして、春の景色や桜を楽しみながら、快適な車中泊デビューを果たしてください。準備さえ整えば、車中泊は素晴らしい旅のスタイルになりますよ。





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