【車中泊プラン】初心者におすすめの過ごし方&1泊2日のモデルコース

【車中泊プラン】初心者におすすめの過ごし方&1泊2日のモデルコース
やまと

車中泊ってやってみたいんですけど、初心者でもできますか?

あおい

全然大丈夫!寝袋とマットがあれば今週末からでもスタートできますよ。まずは近場で1泊2日から試してみましょう

やまと

どこで寝ればいいんですか?

あおい

道の駅やRVパーク、オートキャンプ場を選んでください。コンビニはNGです。持ち物は寝袋・マット・カーテン・LEDランタンがあればOKです!

筆者の写真: yadocar 編集部

yadocar 編集部

プロのライター / キャンプ歴10年

車中泊初心者から上級者まで役立つノウハウやスポット情報をお届けしています。法規やマナーなどは信頼できる情報源を確認し、安心して実践できるよう配慮しています。

目次

車中泊旅行の魅力とは?初心者が知っておきたい基本

車中泊は、ホテルや旅館に縛られない自由な旅のスタイルです。好きな時間に出発し、気に入った場所で過ごし、自分のペースで旅を楽しめるのが最大の魅力。宿泊費を抑えられるため、その分を美味しい食事や観光に回せるのも嬉しいポイントです。

車中泊のメリット

  • 宿泊費の節約: 浮いた予算で地元のグルメや体験を楽しめる
  • 自由な時間配分: チェックイン・チェックアウト時間を気にせず旅ができる
  • 思い立ったら出発: 予約不要で気軽に旅に出られる
  • プライベート空間: 自分の車なので他人を気にせずリラックスできる
  • ペット同伴も可能: 愛犬や愛猫と一緒に旅行しやすい

初心者が注意すべきポイント

車中泊を始める前に、いくつか押さえておきたい注意点があります。まず、車中泊が許可されていない場所での宿泊はトラブルの元です。コンビニや商業施設の駐車場は原則NGと考えましょう。

また、エンジンをかけっぱなしにするアイドリングは周囲への騒音や排気ガスの問題があり、多くの場所で禁止されています。夏の暑さや冬の寒さ対策は、エンジンを切った状態でできる方法を考える必要があります。

安全面では、貴重品の管理や施錠の徹底も重要です。人目につきにくい場所は避け、明るく人の出入りがある道の駅などを選ぶと安心です。

車中泊に必要な準備と持ち物リスト

車中泊の持ち物チェック|必要な装備とあると便利なグッズ

最低限揃えたい基本アイテム

寝具関係

  • 寝袋(シュラフ)または毛布・掛け布団
  • マット(車のシートの段差を埋めるため)

プライバシー・快適性

  • カーテンまたはサンシェード
  • LEDランタンや小型照明
  • 携帯扇風機(夏)または湯たんぽ(冬)

生活用品

  • ウェットティッシュ
  • ゴミ袋
  • 歯磨きセット
  • タオル
  • 着替え

あると便利なアイテム

より快適な車中泊を目指すなら、ポータブル電源があると便利です。スマホの充電はもちろん、小型家電も使えるようになります。調理をする場合は、カセットコンロや簡易的なクッカーセットがあれば、車内で温かい食事を楽しめます。

折りたたみテーブルや小型チェアがあれば、車外でのんびり過ごす時間も充実します。季節に応じて、冷感タオルや保冷バッグ、使い捨てカイロなども用意しておくと安心です。

車の準備とチェックリスト

出発前には必ず車の点検を行いましょう。タイヤの空気圧、エンジンオイル、冷却水、バッテリーの状態を確認します。長距離を走る場合は、ガソリンも余裕を持って給油しておきましょう。

車内の整理整頓も重要です。不要な荷物は降ろし、必要なものだけをコンパクトに収納します。就寝スペースを確保するため、後部座席をフラットにできるか事前にシミュレーションしておくと当日スムーズです。

初心者向け!1泊2日の過ごし方モデルプラン

初心者向け!1泊2日の過ごし方モデルプラン

【1日目】出発から夕方まで

8:00 自宅出発 朝早めに出発すれば、渋滞を避けて目的地に余裕を持って到着できます。出発前に最終チェックを忘れずに。

10:00 目的地周辺の観光スポット到着 片道2〜3時間程度の距離なら、午前中に到着できます。まずは観光地や景勝地を訪れ、その土地ならではの風景を楽しみましょう。

12:00 ランチタイム 地元の名物料理を堪能するのも旅の醍醐味。道の駅のレストランや地元で評判の食堂などで、地域の味を楽しみます。

14:00 午後の観光・体験 温泉、博物館、自然散策など、午後もたっぷり時間があります。体験型のアクティビティに参加するのもおすすめです。

17:00 道の駅や車中泊スポットに到着 日没前には車中泊する場所に到着しておきます。明るいうちに車内の準備を整え、周辺の施設(トイレや自動販売機の場所)を確認しておきましょう。

【1日目】夕方から就寝まで

18:00 夕食の準備・食事 車外でカセットコンロを使った簡単な調理を楽しんだり、地元のスーパーやコンビニで購入したお弁当を味わったり。道の駅によっては、レストランが営業している場合もあります。

19:30 リラックスタイム 食後は車内でゆっくり過ごします。読書をしたり、スマホで動画を見たり、旅の写真を整理したり。車外で星空観察をするのも素敵な過ごし方です。

21:00 就寝準備 シートをフラットにして、マットや寝袋をセッティング。カーテンやサンシェードで目隠しをして、プライバシーを確保します。歯磨きや着替えを済ませたら、明日に備えて早めに就寝しましょう。

【2日目】起床から帰宅まで

6:30 起床 朝日とともに目覚める気持ちよさは車中泊ならでは。周囲への配慮も兼ねて、早めに起床するのがマナーです。

7:00 朝の準備・散歩 顔を洗い、歯を磨いて、軽く周辺を散歩。道の駅の朝市が開催されていれば、地元の新鮮な野菜や特産品を購入するのも楽しみの一つです。

8:00 朝食 道の駅のレストランでモーニングを楽しんだり、前日に買っておいたパンとコーヒーで簡単に済ませたり。温かい飲み物があると、朝の目覚めがより快適になります。

9:00 車内の片付け・出発準備 寝具を畳み、荷物を整理します。ゴミは必ず持ち帰るか、指定された場所に捨てましょう。忘れ物がないか最終チェックをします。

10:00 帰路の観光・立ち寄り 帰り道も楽しみましょう。まだ訪れていない観光スポットや、お土産店に立ち寄ります。温泉施設があれば、旅の疲れを癒してから帰宅するのもおすすめです。

12:00 ランチ 帰路の途中で昼食タイム。地元グルメを食べ逃した場合は、ここで挽回しましょう。

15:00 帰宅 余裕を持った時間設定で、安全運転で帰宅します。渋滞予測をチェックして、ルートを調整するのも忘れずに。

エリア別おすすめ1泊2日モデルコース

関東発:富士五湖エリアコース

おすすめルート: 東京都心 → 中央道 → 河口湖・山中湖エリア

見どころ: 富士山の絶景、河口湖周辺の美術館、本栖湖の静けさ。温泉施設も充実しており、車中泊初心者でも安心です。道の駅「なるさわ」や「富士吉田」が車中泊スポットとして人気です。

おすすめ時期: 春(桜と富士山)、秋(紅葉シーズン)

関西発:琵琶湖一周コース

おすすめルート: 大阪・京都 → 名神高速 → 琵琶湖周辺

見どころ: 日本最大の湖を一周するルート。湖岸の景色を楽しみながら、近江牛などのグルメも堪能できます。道の駅「びわ湖大橋米プラザ」や「妹子の郷」が便利です。

おすすめ時期: 春(菜の花畑)、夏(湖畔のリゾート感)

九州発:阿蘇エリアコース

おすすめルート: 福岡・熊本市内 → 九州道 → 阿蘇山周辺

見どころ: 雄大な阿蘇山のカルデラ、草千里の大草原、温泉地。道の駅「阿蘇」は24時間利用可能な施設も充実しています。自然の中でゆったり過ごせるコースです。

おすすめ時期: 春から初夏(新緑)、秋(草紅葉)

東北発:日本海沿岸コース

おすすめルート: 仙台 → 山形・秋田方面の日本海沿岸

見どころ: 日本海の夕日、海鮮グルメ、温泉。道の駅が海沿いに点在しており、どこも絶景スポットです。「あつみ」や「象潟」などがおすすめです。

おすすめ時期: 夏(海水浴シーズン)、秋(海の幸が最高)

快適に過ごすための車中泊テクニック

快適に過ごすための車中泊テクニック

就寝環境を整えるコツ

快適な睡眠のためには、車内をできるだけフラットにすることが重要です。後部座席を倒すだけでなく、シートの段差や隙間をマットやクッション、衣類などで埋めましょう。わずかな傾斜でも一晩中寝ていると体に負担がかかります。

カーテンやサンシェードは、プライバシー保護だけでなく、外気の冷気や熱気を遮断する効果もあります。窓全体をしっかり覆うことで、安心感も増します。

換気も忘れてはいけません。完全に密閉すると酸欠や結露の原因になるため、窓を少しだけ開けるか、換気用のグッズを活用しましょう。

季節ごとの暑さ・寒さ対策

夏の暑さ対策

  • 標高の高い場所や風通しの良い場所を選ぶ
  • 車用のサンシェードで日中の車内温度上昇を防ぐ
  • USB扇風機やポータブル電源を活用
  • 冷感タオルや冷却ジェルシートを用意
  • 水分補給をこまめに行う

冬の寒さ対策

  • 寝袋は必ず冬用を用意(マイナス温度対応)
  • 湯たんぽや使い捨てカイロを活用
  • 毛布を重ねて保温性を高める
  • 断熱マットで床からの冷気を遮断
  • 防寒着を着込んで就寝する

食事とトイレの問題解決法

食事は、調理する派と買って済ませる派に分かれます。初心者は、まずは地元のスーパーやコンビニで購入したものを車内で食べるスタイルから始めるのが簡単です。慣れてきたら、カセットコンロで簡単な調理にチャレンジしてみましょう。

トイレは車中泊の大きな課題です。道の駅やRVパークなど、24時間利用できるトイレがある場所を選ぶことが基本です。夜間の利用に備えて、懐中電灯を用意しておくと安心です。緊急時のために、携帯トイレを車内に常備しておくのも良い対策です。

水は多めに用意しましょう。飲料水だけでなく、手洗いや歯磨き用にも必要です。ウェットティッシュがあれば、手軽に清潔を保てます。

車中泊に適した場所の選び方

おすすめの車中泊スポット

道の駅 全国に1,200か所以上ある道の駅は、車中泊の定番スポット。トイレ、自動販売機、Wi-Fiが整備されている場所も多く、初心者でも安心です。ただし、車中泊は「休憩」目的であることを忘れずに。テーブルやイスを出してキャンプのように過ごすのはマナー違反です。

RVパーク 車中泊を前提とした有料施設。電源や給排水設備、シャワー施設などが整っており、快適に過ごせます。料金は1泊1,000〜3,000円程度が相場です。

オートキャンプ場 設備が充実しており、初心者でも安心。焚き火や調理も楽しめます。予約が必要な場合が多いので、事前に確認しましょう。

SA・PA(サービスエリア・パーキングエリア) 高速道路のSA・PAも短時間の仮眠には便利です。ただし、長時間の駐車は混雑時には避けるべきです。

避けるべき場所と注意点

以下の場所での車中泊は避けましょう。

  • コンビニやスーパーの駐車場: 商業施設の駐車場は、お客様用のスペースです。車中泊目的の長時間駐車は迷惑行為になります。
  • 公園や観光地の駐車場: 多くの場所で夜間の駐車が禁止されています。
  • 住宅街や私有地: トラブルの原因になります。
  • 車中泊禁止の道の駅: 一部の道の駅では、マナー違反が原因で車中泊が禁止されています。事前に確認しましょう。

安全面では、人気のない暗い場所は避け、適度に人の出入りがある明るい場所を選ぶのが鉄則です。

マナーを守って楽しむために

車中泊を長く楽しむためには、一人ひとりがマナーを守ることが大切です。

  • ゴミは必ず持ち帰る: 道の駅のゴミ箱は、施設利用者のためのものです。
  • アイドリング禁止: エンジンをかけたままの駐車は、騒音と排気ガスで周囲に迷惑をかけます。
  • 騒がない: 夜間は特に静かに過ごしましょう。
  • 長期滞在はしない: 道の駅は「休憩」のための施設です。
  • 他の車との距離を保つ: 可能な限り、隣の車との間隔を空けて駐車します。
  • 調理は周囲に配慮: 匂いや煙が出る調理は、周囲の状況を見て行いましょう。

車中泊初心者が知っておきたいQ&A

Q: どんな車でも車中泊できますか?

A: 軽自動車からミニバンまで、ほとんどの車で車中泊は可能です。後部座席がフラットになる車種なら、より快適です。軽自動車でも工夫次第で十分楽しめます。

Q: 女性一人での車中泊は安全ですか?

A: 明るく人の出入りがある道の駅やRVパークを選べば、比較的安全です。ただし、カーテンでしっかり目隠しをする、施錠を徹底する、夜間は外出しないなど、防犯対策は必須です。

Q: ペットと一緒に車中泊できますか?

A: 可能です。むしろ、ホテルよりも気兼ねなく過ごせるのが車中泊のメリット。ただし、暑さ寒さ対策は人間以上に気を配る必要があります。

Q: 雨の日の車中泊はどうすればいい?

A: 雨の日は換気が難しくなるため、結露対策が重要です。除湿剤を置いたり、タオルで水滴を拭き取ったり。雨音が気になる場合は耳栓を用意しましょう。

Q: 初めての車中泊、いきなり遠出して大丈夫?

A: 最初は自宅から1〜2時間程度の近場で練習するのがおすすめです。トラブルがあってもすぐに帰宅できるので安心です。慣れてから、徐々に距離を伸ばしていきましょう。

まとめ:車中泊は自由で楽しい旅のスタイル

車中泊は、特別な技術や高価な装備がなくても始められる、自由度の高い旅のスタイルです。最初は1泊2日の近場から始めて、徐々に旅のスタイルを確立していけば、誰でも快適な車中泊ライフを楽しめます。

大切なのは、安全とマナーを守ること。そして、無理をせず、自分のペースで楽しむことです。ホテルや旅館とは違った、車中泊ならではの開放感や自由さをぜひ体験してみてください。

週末の小旅行から始めて、やがては日本中を旅する――そんな車中泊ライフの第一歩を、このガイドが後押しできれば幸いです。さあ、次の休日は車に寝袋を積んで、新しい旅のスタイルに挑戦してみませんか?

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