やまと冬の車中泊に興味があるんですが、やっぱり寒いですよね?エンジンをかけっぱなしにしないとダメですか?



実は、エンジンかけっぱなしは危険だし、燃料代も馬鹿になりません。適切な暖房器具を選べば、快適に過ごせますよ!
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でも、暖房器具って電気代や燃料費が高そう..
冬の車中泊で最も重要なのが「暖房対策」です。しかし、多くの初心者が「エンジンをかけっぱなしにすればいい」と考えがちです。実際には、アイドリングは一酸化炭素中毒のリスクがあり、燃料費も1晩で1,000〜2,000円かかってしまいます。
この記事では、安全で経済的な暖房器具の選び方と、実際のコスト比較を詳しく解説します。
冬の車中泊で暖房が必要な理由


車内温度は外気温とほぼ同じになる
車は金属とガラスでできているため、断熱性能が低く、エンジンを切ると急速に冷えていきます。冬の夜間、外気温が0℃の場合、車内も30分〜1時間程度で0℃近くまで下がります。
寒さが引き起こすリスク
- 低体温症の危険:適切な対策なしでは、体温が奪われ健康を害する可能性があります
- 睡眠の質の低下:寒さで何度も目が覚め、疲れが取れません
- 結露の問題:体温と外気温の差で窓が結露し、カビや視界不良の原因になります
エンジンかけっぱなし暖房の危険性とコスト
一酸化炭素中毒のリスク
雪が積もったり、排気口が塞がれた状態でエンジンをかけ続けると、一酸化炭素が車内に侵入し、死亡事故につながる可能性があります。実際に毎年、車中泊での一酸化炭素中毒事故が報告されています。
アイドリングの燃料費
- 1時間あたりの燃料消費:約1リットル
- 8時間(一晩)の燃料費:約1,280円(ガソリン160円/L換算)
- 1週間の旅行:約8,960円
週末の2泊3日でも約4,000円、長期旅行では数万円の燃料費がかかります。
暖房器具別のコスト比較一覧
主要暖房器具の特徴とコスト
| 暖房器具 | 初期費用 | 1晩のコスト | メリット | デメリット |
| 電気毛布 | 15,000〜50,000円 | 約30〜80円 | 安全、静か、低コスト | 電源容量に限界 |
| カセットガスヒーター | 8,000〜15,000円 | 約300〜500円 | 強力な暖房力 | 換気必須、結露多い |
| 石油ストーブ | 10,000〜20,000円 | 約150〜250円 | 暖房力が高い | 換気必須、臭い |
| 寝袋 | 15,000〜40,000円 | 0円 | コスト0、安全 | 慣れが必要 |
| エンジン暖房 | 0円 | 約1,280円 | 即効性あり | 危険、高コスト |
おすすめ暖房器具ランキング
1位:ポータブル電源+電気毛布の組み合わせ
総合評価:★★★★★
初期投資:20,000〜50,000円 1晩のコスト:30〜80円
車中泊初心者に最もおすすめなのが、ポータブル電源と電気毛布の組み合わせです。
メリット
- 一酸化炭素中毒の心配がなく安全
- ランニングコストが最安
- 静音で快適な睡眠が可能
- スマホ充電など多目的に使える
選び方のポイント
- 容量:200Wh以上(できれば500Wh以上)を選ぶと、電気毛布を一晩使用可能
- 電気毛布:消費電力50W以下の省エネタイプを選択
- 冬季以外も活用:夏は扇風機、災害時の備えにもなる
2位:高性能寝袋(冬季用)
総合評価:★★★★☆
初期投資:15,000〜40,000円 1晩のコスト:0円
メリット
- ランニングコストが完全にゼロ
- 電源不要で場所を選ばない
- 登山用なら-10℃でも対応可能
選び方のポイント
- 快適温度:-5℃以下対応のものを選ぶ
- マミー型:頭まで覆えるタイプが暖かい
- 中綿:ダウンが軽量で暖かいが、化繊は濡れに強い
デメリット
- 寝袋に慣れるまで窮屈に感じる
- 夜中のトイレ時に出入りが面倒
3位:カセットガスヒーター
総合評価:★★★☆☆
初期投資:8,000〜15,000円 1晩のコスト:300〜500円(カセットボンベ2〜3本)
メリット
- 強力な暖房力で車内全体が暖まる
- 電源不要
注意点
- 必ず換気が必要:1時間に1回、5分程度の換気を
- 結露対策が必須:燃焼で水蒸気が発生
- 就寝時は使用禁止:一酸化炭素中毒のリスク
就寝前に車内を暖め、寝る時は消して寝袋に入るという使い方がおすすめです。
暖房器具以外の寒さ対策


断熱対策で暖房効率アップ
銀マットやプチプチで窓を覆う 窓からの冷気を遮断するだけで、体感温度が大きく変わります。100円ショップのアルミ保温シートでも効果的です。
床の断熱 冷気は下から来ます。銀マットやヨガマット、段ボールを床に敷くことで、底冷えを防げます。
重ね着とインナーの工夫
- ヒートテック等の機能性インナー:体温を逃がさない
- レイヤリング:薄手の服を重ね着する方が効果的
- 帽子・ネックウォーマー:頭と首を温めると全身が暖かく感じる
湯たんぽの活用
コスト:500〜2,000円 持続時間:6〜8時間
昔ながらの湯たんぽは、電源不要で非常に効果的です。道の駅やサービスエリアでお湯をもらえれば、ほぼコストゼロで使えます。
燃料費・電気代の詳細シミュレーション
2泊3日の車中泊旅行の場合
エンジン暖房の場合
- 2晩 × 1,280円 = 2,560円
ポータブル電源+電気毛布の場合
- 2晩 × 50円 = 100円
- 初期投資の回収:約10〜20泊で元が取れる
カセットガスヒーターの場合
- 2晩 × 400円 = 800円
年間10泊する場合のコスト比較
| 暖房方法 | 初期費用 | 年間ランニングコスト | 3年間の総コスト |
| エンジン暖房 | 0円 | 12,800円 | 38,400円 |
| ポータル電源+電気毛布 | 30,000円 | 500円 | 31,500円 |
| カセットヒーター | 10,000円 | 4,000円 | 22,000円 |
| 高性能寝袋 | 25,000円 | 0円 | 25,000円 |
長期的に見ると、初期投資をしても、電気毛布や寝袋の方が経済的です。
初心者におすすめの組み合わせプラン
予算3万円コース
- ポータブル電源(200Wh):15,000円
- 電気毛布:3,000円
- 銀マット・断熱材:2,000円
- ネックウォーマー・帽子:2,000円
- 湯たんぽ:1,000円
- 合計:約23,000円
このセットがあれば、氷点下でなければ快適に過ごせます。
予算5万円コース
- ポータブル電源(500Wh):35,000円
- 電気毛布:3,000円
- 冬用寝袋(-5℃対応):20,000円
- 断熱材一式:3,000円
- 合計:約61,000円(予算オーバー分は分散購入)
万全の装備で、真冬の車中泊も安心です。
超低予算1万円コース
- 冬用寝袋(エントリーモデル):8,000円
- 湯たんぽ:1,000円
- 100円ショップの断熱材:500円
- 合計:約9,500円
まずは車中泊を試してみたい方におすすめです。
よくある質問(Q&A)
Q1:ポータブル電源は何時間使えますか?
A:電気毛布(50W)の場合、500Whのポータブル電源で約8〜10時間使用可能です。ただし、バッテリーは低温で性能が落ちるため、冬は通常の70〜80%程度の稼働時間と考えてください。
Q2:窓を開けて換気すると寒くないですか?
A:換気は重要ですが、5cm程度窓を開ければ十分です。ガスヒーターや石油ストーブ使用時は必須ですが、電気毛布や寝袋なら換気の必要はありません。
Q3:マイナス10℃以下でも車中泊できますか?
A:適切な装備があれば可能ですが、初心者にはおすすめしません。-10℃以下では、-15℃対応の寝袋+ポータブル電源+電気毛布の組み合わせが必要です。また、バッテリーが凍結するリスクもあります。
Q4:軽自動車でも暖房器具は使えますか?
A:むしろ軽自動車の方が空間が狭いため暖まりやすく、少ない電力で快適に過ごせます。電気毛布1枚でも十分暖かく感じるでしょう。
まとめ:冬の車中泊は準備次第で快適&経済的!
冬の車中泊で燃料費を抑えるポイントは、「初期投資を惜しまず、安全で経済的な暖房器具を選ぶ」ことです。
初心者におすすめの暖房対策
- 最優先:ポータブル電源+電気毛布(安全・低コスト・静音)
- 補助:高性能寝袋(ランニングコストゼロ)
- プラスα:断熱対策と湯たんぽ(効果大・低コスト)
エンジンかけっぱなしは、1晩で1,280円、危険性も高いため避けるべきです。初期投資3万円程度で揃えた装備は、10〜20泊で元が取れ、その後は大幅にコストを抑えられます。
冬の車中泊は、適切な準備さえすれば、夏以上に快適に過ごせます。澄んだ空気、美しい星空、静寂な朝―冬ならではの魅力を、安全かつ経済的に楽しんでください!




