車内でも快適に眠れる!寝袋とマットの最強組み合わせ術

車内でも快適に眠れる!寝袋とマットの最強組み合わせ術
やまと

車中泊で旅行してみたいんですけど、車の中で本当に眠れるんですか?

あおい

私も最初は無理だと思ってたけど、マットと寝袋を揃えたら自宅のベッドと変わらないくらい快適になったよ!

やまと

でも家の布団を持っていけばいいんじゃないの?

あおい

車中泊は普通の寝床とは全然違うんだ。段差があるし、地面からの冷気もある。専用の寝具を選ばないと、一晩中寝返りを打って朝にはクタクタ…なんてことになるよ

筆者の写真: yadocar 編集部

yadocar 編集部

プロのライター / キャンプ歴10年

車中泊初心者から上級者まで役立つノウハウやスポット情報をお届けしています。法規やマナーなどは信頼できる情報源を確認し、安心して実践できるよう配慮しています。

目次

車中泊で快眠できない3つの理由

車中泊で快眠できない3つの理由

旅行好きなあなたが「車中泊してみたい!」と思っても、何の準備もせずに車で寝ようとすると、ほぼ確実に失敗します。

車の凸凹が睡眠の質を下げる

座席の段差やシートベルトのバックル、センターコンソールの凹凸が背中や腰に当たり、深い眠りに入れません。人間は一晩に20〜30回寝返りを打ちますが、車内の段差があるとこの自然な動きが妨げられ、特定の部位に負担が集中してしまいます。

地面からの冷気で体温が奪われる

車の床面は金属製で外気温の影響を受けやすく、特に春秋の朝晩や冬は地面からの冷気が車内に伝わります。薄い布団だけでは体温がどんどん奪われ、寒さで目が覚めてしまいます。断熱性の高いマットで地面との間に「空気の層」を作ることが重要です。

狭い空間での寝返りの難しさ

車内は想像以上に狭く、寝返りを打とうとしても天井や窓にぶつかります。厚すぎるマットレスは天井までの空間を奪い、大きすぎる寝袋は身動きを制限します。車内という限られたスペースで快適に眠るには、サイズ感を考慮した寝具選びが不可欠です。

マット選びが快眠の8割を決める理由

車中泊の快眠において、寝袋よりもマットの方が重要です。どんなに高級な寝袋を使っても、硬い床に直接寝ていては体が痛くて眠れません。

マットレスの種類と特徴比較

ウレタンマット(発泡マット) 空気を入れる必要がなく、広げるだけで即使用可能。パンクの心配もなく耐久性抜群。価格も安価で初心者向けですが、収納サイズが大きくなるのが欠点です。

エアマット 空気を入れて膨らませるタイプで、収納時は非常にコンパクト。厚み10cm以上の製品も多く、ふかふかの寝心地が魅力ですが、パンクのリスクと空気を入れる手間があります。

インフレーターマット(自動膨張マット) バルブを開けると自然に膨らむ半自動タイプ。クッション性と断熱性のバランスが良く、多くの車中泊愛好者が最終的に選ぶのがこのタイプです。

車中泊に最適なマットの厚さとサイズ

マットの厚さは最低でも5cm、できれば8cm以上を選びましょう。5cm未満だと段差の吸収が不十分です。サイズは車種に合わせ、軽自動車なら幅60〜70cm・長さ180cm程度、ミニバンなら幅120〜140cmが目安です。

重要なのは「車内の寝るスペースを実測してから購入する」こと。メジャーで測り、余裕を持ったサイズを選びましょう。

季節別・寝袋(シュラフ)の選び方

季節別・寝袋(シュラフ)の選び方

春夏におすすめの寝袋タイプ

快適使用温度が15〜20℃以上の寝袋を選び、封筒型で全開できるタイプがおすすめ。暑ければファスナーを開けて掛け布団のように使い、肌寒ければ閉じて包まれる柔軟な使い方ができます。化学繊維製なら手入れも簡単で、5,000円前後で十分です。

秋冬に必須の保温性能とは

最低使用温度が−5℃〜−10℃以上の3シーズン用、または冬用の寝袋を選びましょう。ダウン素材は軽量でコンパクトながら保温性が高いですが高価。化学繊維でも十分な保温性がありますが、やや重くなります。冬季は寝袋だけでなく、マットの断熱性能(R値4.0以上)も重要です。

封筒型vs.マミー型、車中泊向きはどっち?

封筒型は内部空間が広く寝返りも打ちやすく初心者向け。マミー型は体にフィットし保温性が高く、寒い季節向けです。初心者やオールシーズン使いなら「封筒型」、本格的な冬季車中泊なら「マミー型」がおすすめです。

最強の組み合わせパターン3選

【初心者向け】コスパ重視の入門セット

予算:1.5万円〜2万円

ウレタンマット(厚さ5cm)+ 封筒型・化学繊維製寝袋(快適温度10℃〜)

空気入れ不要で設営簡単、春から秋の温暖な時期なら十分快適。まずはこのセットで車中泊の楽しさを体験しましょう。

【快適重視】ホテル並みの寝心地セット

予算:5万円〜7万円

インフレーターマット(厚さ10cm・R値5.0以上)+ ダウン製マミー型(最低使用温度−10℃)

10cm厚のマットは自宅のベッドのような寝心地。ダウン製寝袋は軽量ながら抜群の保温性で、季節を問わず全国どこでも快適です。

【コンパクト重視】軽自動車でも快適なセット

予算:2.5万円〜3.5万円

エアマット(厚さ8cm・収納時コンパクト)+ 化学繊維製マミー型(最低使用温度−5℃)

収納サイズを最小限に抑えながら快適性も確保。軽自動車の限られたスペースを有効活用できます。

実践!車中泊の快眠セッティング手順

実践!車中泊の快眠セッティング手順

マットの正しい敷き方と固定方法

シートをフラットにし、段差や凹凸をクッションで埋めて平らにします。マットは車の進行方向に対して縦に敷き、頭を運転席側にすると長さを最大限活用できます。マットがずれないよう、四隅をシートベルトのバックルや荷物で軽く固定しましょう。

寝袋を最大限活かす使い方のコツ

寝袋はファスナーを一度全開にして内部の空気を入れ替えてから使用。封筒型は気温に応じてファスナーの開閉で調節できます。マミー型は首元のドローコードをしっかり締めると保温性アップ。車内の換気も忘れずに確保してください。

車中泊ビギナーが陥りがちな失敗例

「安物買いの銭失い」になるNGマット

厚さ3cm以下のマットは段差が吸収できず、底付き感で眠れません。また、断熱性能(R値)が低すぎると、冬は寒くて目が覚めます。最低でも5cm厚、R値2.0以上を選びましょう。

寝袋の温度表示に騙された!を防ぐ方法

寝袋の温度表示は「快適使用温度」と「最低使用温度」があります。最低使用温度は「ギリギリ耐えられる」温度なので、実際は快適使用温度を基準に選ぶべき。さらに5℃程度余裕を持たせると安心です。

まとめ:まずは揃えたい最低限の寝具セット

車中泊デビューに必要な最低限のアイテムは以下の通りです。

  1. マット(厚さ5cm以上、できれば8cm)
  2. 寝袋(季節に応じた温度対応のもの)
  3. (コンパクトなアウトドア用)
  4. ブランケット(温度調節用の予備)

初期投資は1.5万円〜3万円程度で、春から秋の温暖な時期の車中泊が楽しめます。慣れてきたら冬用装備やより快適なマットレスにステップアップしましょう。

車中泊は装備次第で天国にも地獄にもなります。正しい寝具を選んで、快適な車中泊ライフをスタートさせてください!

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