車中泊で手軽に湯沸かし＆ホットドリンク！おすすめ電気ケトルとコンロを徹底比較

yadocar 編集部

プロのライター / キャンプ歴10年

車中泊初心者から上級者まで役立つノウハウやスポット情報をお届けしています。法規やマナーなどは信頼できる情報源を確認し、安心して実践できるよう配慮しています。

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車中泊での湯沸かし方法は主に3種類

車中泊で温かい飲み物や簡単な食事を楽しむために、お湯を沸かす方法はいくつかあります。それぞれの特徴を理解して、自分の車中泊スタイルに合った方法を選びましょう。

ポータブル電源×電気ケトル【最もおすすめ】

ポータブル電源と電気ケトルの組み合わせは、安全性・利便性・快適性のバランスが最も優れた方法です。火を使わないため換気の心配が少なく、車内での使用に最適です。最近のポータブル電源は容量が大きく、電気ケトルを何度も使用できるため、連泊にも対応できます。

✓ メリット

• 火を使わないので安全性が高い
• 換気の心配がほとんどない
• 操作が簡単で初心者でも使いやすい
• 他の電化製品も使える汎用性

✗ デメリット

• 初期投資が高額(3〜10万円程度)
• ポータブル電源が重い(5〜20kg)
• 電源の充電が必要
• 消費電力の管理が必要

カセットコンロ×やかん【コスパ重視派】

カセットコンロは手軽に入手でき、初期費用を抑えられる湯沸かし方法です。アウトドア経験者にとっては馴染み深い調理器具で、調理の幅も広がります。ただし、車内での使用には十分な換気と一酸化炭素中毒への注意が必須です。

✓ メリット

• 初期費用が安い(3,000〜8,000円)
• 調理の幅が広い
• ガスボンベは入手しやすい
• 電源不要で使える

✗ デメリット

• 一酸化炭素中毒のリスク
• 必ず換気が必要
• 火災の危険性がある
• ガスボンベの保管・携帯が必要

車載インバーター×電気ケトル【手軽派】

車のシガーソケットから電源を取る方法で、ポータブル電源を持たない方におすすめです。エンジンをかけた状態で使用するため、バッテリー上がりの心配がありません。ただし、インバーターの出力が電気ケトルの消費電力に対応しているか確認が必要です。

✓ メリット

• ポータブル電源より安価
• 車のバッテリーを利用
• 火を使わず安全
• 荷物が少なくて済む

✗ デメリット

• エンジンをかける必要がある
• 騒音や排気ガスが出る
• 出力不足の可能性
• 車のバッテリーに負担

車中泊向け電気ケトルの選び方

車中泊で使う電気ケトルは、家庭用とは異なるポイントを押さえて選ぶ必要があります。限られたスペースと電力の中で、効率よくお湯を沸かせるケトルを見つけましょう。

消費電力は600W以下が理想

ポータブル電源や車載インバーターで使用する場合、消費電力が低いモデルを選ぶことが重要です。一般的な家庭用電気ケトルは1000〜1200Wですが、車中泊では600W以下のモデルが理想的です。消費電力が低いと沸騰までに時間はかかりますが、電源への負担が少なく、長時間の使用が可能になります。

容量は0.6〜1.0Lがベスト

車内のスペースは限られているため、コンパクトなサイズが適しています。0.6〜1.0Lの容量があれば、カップラーメンやコーヒー2〜3杯分のお湯を沸かせます。大きすぎると収納場所に困り、小さすぎると何度も沸かす手間がかかります。ソロなら0.6L、2人以上なら0.8〜1.0Lを目安にしましょう。

転倒防止機能付きが安心

車内は平坦ではなく、少しの傾きで水がこぼれる可能性があります。転倒防止機能や幅広の底面を持つモデルを選ぶと、安定性が高まります。また、自動電源オフ機能や空焚き防止機能があれば、万が一の時も安心です。

温度調節機能があれば便利

コーヒーや紅茶、緑茶など、飲み物によって最適な温度は異なります。温度調節機能があれば、70〜100℃の範囲で温度を設定できるため、より美味しいホットドリンクを楽しめます。また、保温機能があれば一度沸かしたお湯を長時間温かく保てます。

車中泊におすすめの電気ケトル5選

1. ドウシシャ「ピエリア コンパクト電気ケトル 0.8L」

消費電力: 650W
容量: 0.8L
価格帯: 3,000〜4,000円

車中泊に最適な低消費電力モデル。コンパクトで収納しやすく、価格も手頃なため初心者におすすめです。沸騰時間は約6分と家庭用より遅めですが、ポータブル電源への負担が少ないのが魅力です。

2. サンコー「おひとりさま用 超高速弁当箱炊飯器」

消費電力: 185W
容量: 0.25L〜
価格帯: 6,000〜7,000円

超低消費電力で、湯沸かしだけでなくご飯も炊ける多機能モデル。容量は少なめですが、1〜2人分のカップ麺やコーヒーには十分です。電源容量の小さいポータブル電源でも使えるのがポイントです。

3. デロンギ「アイコナ 電気ケトル 1.0L」

消費電力: 1200W
容量: 1.0L
価格帯: 8,000〜10,000円

おしゃれなデザインと機能性を兼ね備えたモデル。消費電力は高めですが、大容量のポータブル電源(700Wh以上)があれば問題なく使えます。沸騰スピードが速く、朝の忙しい時間にも便利です。

4. タイガー魔法瓶「わく子 PCF-G060」

消費電力: 600W
容量: 0.6L
価格帯: 4,000〜5,000円

信頼性の高い日本メーカー製で、安全機能が充実しています。蒸気レス構造で車内でも安心して使用でき、転倒流水防止機能も搭載。ソロ車中泊にぴったりのサイズ感です。

5. 山善「電気ケトル 0.8L YKG-C800」

消費電力: 1000W
容量: 0.8L
価格帯: 2,500〜3,500円

コストパフォーマンスに優れたベーシックモデル。シンプルな機能で使いやすく、故障も少ないと評判です。消費電力はやや高めなので、500Wh以上のポータブル電源と組み合わせるのがおすすめです。

車中泊向けカセットコンロの選び方

カセットコンロは電源不要で使えるため、ポータブル電源を持っていない方や調理の幅を広げたい方に適しています。ただし、安全に使うためのポイントを押さえる必要があります。

薄型コンパクトタイプを選ぶ

車内のスペースは限られているため、収納しやすい薄型タイプがおすすめです。最近は厚さ3〜5cmの超薄型モデルも登場しており、車のトランクや座席下に簡単に収納できます。重量も1〜2kg程度の軽量モデルを選ぶと持ち運びも楽です。

風防機能があると便利

車のドアや窓を開けて換気する際、風でガス火が消えてしまうことがあります。風防機能付きのモデルなら、風の影響を受けにくく安定して調理できます。別売りの風防板を用意するのも良いでしょう。

安全装置付きモデルを選ぶ

圧力感知安全装置やマグネット式ガス取付方式など、安全機能が充実したモデルを選びましょう。特に車内という密閉空間で使用するため、異常過熱防止機能や立ち消え安全装置があると安心です。

車中泊におすすめのカセットコンロ5選

1. イワタニ「カセットフー タフまる」

サイズ: 幅34.1×奥行28.3×高さ8.4cm
重量: 約2.4kg
価格帯: 6,000〜7,000円

アウトドア向けに設計された頑丈なモデル。風に強いダブル風防ユニット搭載で、車の窓を開けても安定して使えます。多孔式バーナーで火力も強く、調理の幅が広がります。

2. イワタニ「カセットフー 達人スリムIII」

サイズ: 幅33.5×奥行27.5×高さ8.4cm
重量: 約1.3kg
価格帯: 4,000〜5,000円

薄型軽量で収納性抜群のモデル。1.3kgと軽量なため持ち運びも楽です。圧力感知安全装置付きで、車内でも安心して使用できます。コストパフォーマンスも優れています。

3. SOTO「レギュレーターストーブ ST-310」

サイズ: 幅16.6×奥行14.2×高さ11.0cm
重量: 約330g(本体のみ)
価格帯: 7,000〜8,000円

超コンパクトで携帯性に優れたシングルバーナー。マイクロレギュレーター搭載で低温時でも安定した火力を維持します。ソロ車中泊やミニマリストにおすすめです。

4. ニチネン「マイコンロ・エコ」

サイズ: 幅28.0×奥行21.5×高さ8.5cm
重量: 約900g
価格帯: 2,000〜3,000円

低価格でシンプルな機能のエントリーモデル。軽量コンパクトで場所を取らず、初めてのカセットコンロとしておすすめです。湯沸かしや簡単な調理には十分な性能です。

5. イワタニ「カセットフー プチスリムドゥ」

サイズ: 幅28.6×奥行19.8×高さ8.4cm
重量: 約1.1kg
価格帯: 3,500〜4,500円

コンパクトさと使いやすさのバランスが良いモデル。一人用の鍋や小さなやかんに最適なサイズで、車内での収納場所にも困りません。安全装置も充実しています。

電気ケトルとカセットコンロの徹底比較

比較項目	電気ケトル	カセットコンロ
初期費用	高い(電源込みで3〜10万円)	安い(3,000〜8,000円)
ランニングコスト	電気代(充電代)	ガスボンベ代(1本100〜150円)
安全性	高い(火を使わない)	注意必要(換気必須)
使いやすさ	非常に簡単	やや手間(火の管理)
湯沸かし時間	3〜10分(消費電力による)	3〜5分
調理の幅	お湯を沸かすのみ	広い(炒め物や煮込み可)
収納性	ケトル本体のみならコンパクト	薄型モデルなら良好
冬季使用	問題なし	低温時は火力低下の可能性

💡 どちらを選ぶべき?

電気ケトルがおすすめの人: 安全性重視、初心者、ポータブル電源を既に持っている、他の電化製品も使いたい

カセットコンロがおすすめの人: 初期費用を抑えたい